教えるという事

今日は少年野球チームのコーチでのお話です。

コーチ業を引き受けてから、約10ヶ月が経過しました。

現在、私が所属するチームは、

小学1年生から6年生まで約30名在籍しています。

私は主に5・6年生を担当していますが、

平日には1~4年生も担当しています。

かなり大変ですが、その分やり甲斐もあり、

私自身が勉強になる事も多々あります。

その中でも直近で改めて「気をつけなければ」と、

気付かされた事をご紹介しようと思います。

ご家庭でお子様に何かを教える時や、

職場で業務等を教える際の参考になれば幸いです。

目次

きっかけ

それは先日の練習試合での事。

先発予定の投手(6年生)に声を掛けた時の事でした。

私:「○○~(その子の名前)。試合開始は○時で、あと○分だから、
   逆算して準備してね~。」

投手:「逆算って何ですか?」

私:「マジか!?ゴメン!!」
  「逆算ってのは、始まる時間まであと○分やから、
   始まる時間から○分前に○クイックで投げて、
   その更に○分前は普通のフォームで投げてって感じに、
   決まった時間から逆のぼって考えていく事やで。
   分かった?」

投手:「あっ!分かりました!」

私:「了解!これで逆算って言葉の意味も、準備の仕方も覚えたね~。」

投手:「はい!」

という感じでした。

はい。

完全に私のミスですね。

小学6年生なら、「逆算で準備」が分かるだろうと思ってしまった私のミスです。

もちろん、分かる子もいるでしょうが、この投手は分かりませんでした。

この投手はありがたい事に分からない事を素直に聞ける子だったので、

その後すんなりと説明して事なきを得ましたが、

子どもたち皆が素直に聞いてくれるとは限りません。

というか、わからなくても適当に返事して、やり過ごす子の方が多いでしょう。

そして、もし準備出来ていなかった場合、

「何で準備できていないんだ!」と、叱ってしまう事になるかも知れません。

私自身は、出来る限り子どもたちにも分かる言葉で指導をしているつもりですが、

今回の事で改めて「本当に子どもたちに分かる言葉で指導できているか」不安になりました。

この出来事を境に今まで以上に、言葉の選択に気を付けつつ、

本当に理解できているかの確認をする様にしました。

具体的にどうすべきか?

私は、前々職では「教える・伝える」事がメインだったので、

どうすれば理解度があがるか?誤解なく伝えられるか?を考えてきました。

そこで行き着いた答えは、

「誰にでも分かる言葉で教える事」

「分からない時に分からないと言える雰囲気(関係性)を作る事」です。

誰にでも分かる言葉で教える

まず、「誰にでも分かる言葉で教える事」についてですが、

具体的には、他に変えの聞かない言葉や、よりわかりやすい言葉を使用して伝える事です。

それでも分からない場合は例え話を行い、イメージで理解して貰う事を考えます。

(今回の例で言えば、「逆算」の変えの聞かない言葉や、分かりやすい言葉が
 すぐに浮かびませんでしたので、具体的に例を出して、イメージで伝えています。)
 

これが出来るか出来ないかで、大きく理解度が変わってきます。

よく、誰かに何かを教えている時に、

「何でこれで理解してくれないの?」と、なる事があると思いますが、

それは基本的には教える側に問題があると思うべきです。

1つの事柄でも1つしか教え方を知らないのと、

複数の教え方を知っているのとでは、全然違います。

複数の教え方を知っていれば、理解してくれる可能性が高くなります。

それでも駄目な場合は、他に教え方が無いか教える側が考えるべきです。

そこで、理解できない人間のせいにしてしまう様では、

人に何かを教える事を引き受けるべきではないと思います。

無論、どんな教え方をしても出来ない場合もあるとは思いますが、

そこまで考え抜いたかどうかで、大きく違いが出てきます。

考え抜く事で、教える側の引き出しも増え、

より多くの人に理解してもらえる様になります。

分からない時に分からないと言える雰囲気(関係性)を作る

次に「分からない時に分からないと言える雰囲気(関係性)を作る事」ですが、

私は「誰にでも分かる言葉で教える事」よりも重要だと思います。

誰にでも経験のある事だと思いますが、

「ここが分からないから、もっと聞きたいな」と思いながらも、

その場の雰囲気や、「聞いたら怒られるかも」という思いから、

聞かないままにしてしまい、結局分からず仕舞い。

これでは、教える側も教えられる側もマイナスにしかなっていません。

これも、教える側がきちんと配慮していれば防げる事です。

「分からなければ分かるまで説明するから、いつでも聞いてきてね。」

「分かりづらい部分があれば、いつでも遠慮せずに言ってね。」

これらの言葉を掛けるだけで、全然変わってくる筈です。

ただし、これらの言葉を掛けるからには、理解できるまで付き合わなければいけません。

そこで、匙を投げてしまえば、相手からの信頼も失い、

素直に聞きに来ることはなくなるでしょう。

逆にここで、きちんと理解するまで付き合ってあげれば、

信頼が生まれ次に同じ様な事があっても素直に聞いてくれる可能性がグッと高まります。

人に何かを教えるという事は、自分にも大きなプラス

人に何かを教えるという事は、かなり重労働で大変ですが、その分やり甲斐もあります。

なにより、人に何かを教える分、よりその事柄を理解していきますし、

「教える」事についての引き出しが増える為、自分自身の成長に繋がります。

私自身、子どもたちに指導しながらいろんな質問に回答していく度に、

理解度が深まっていく実感がありますし、私が分からない質問が飛んできた際には、

「俺も分からんから、ちゃんと調べてくるまで時間ちょうだいね」と伝えています。

そこで、自分自身も新たな知識を得る事が出来ます。

面倒臭いって思う方もいらっしゃるかも知れませんが、

人に何かを教えていると、本当に新たな発見があります。

まずは、ご自身のお子様や、職場の同僚や後輩から、

質問が来た時だけで構いません。

「何かを教える、伝える」という事を真剣やってみませんか?

きっと、相手のプラスにもなりますし、自分自身のプラスにもなる筈です。

なによりその事柄について、新たな発見がある筈です。

ぜひ、チャレンジしてみる事をお薦めします。

ではでは。

また次回m(_ _)m

ランキングに参加しております。

励みになりますので、宜しければ是非クリックをお願い致します。

ブログランキング・にほんブログ村へ

おすすめの記事