実はシルバーウィーク期間中に、
4年生以下の大会で優勝する事が出来ました。
それは大変嬉しかった事なのですが、
改めて考えさせられた事を書いています。
長文になりますが、お付き合い頂ければ幸いです。
子供のスポーツチームでよく話題にあがる、
「勝利至上主義」という言葉。
恐らく永遠のテーマであると思われます。
その中でも私の関わる学童野球において、
考えたいと思います。
(私立高校や、中学のクラブチームは、
問題がより複雑なので、また機会があれば・・・)
チームによっては、勝利(優勝)を目指す為に、
子供の体が壊れる事も厭わない
下手な選手は徹底排除
監督、コーチの、選手、審判への罵詈雑言
等々、聞きたくない話、目にしたくない光景が、
沢山あります。
それは、なぜ起こるのか?
私が考えるに理由は2つ。
①優勝の喜びを味わわせてあげたい
②自己満足&自己陶酔
元々は、みな純粋に①の為にやっていたと思われます。
私は学童野球は3年目(保護者として2年・コーチとして1年)ですが、
今年初めて優勝というものを経験しました。
優勝は「やはり格別の喜び」です。
子どもたち、そして保護者の方々のあの嬉しそうな姿を見ると、
「また味わわせてあげたい」と思いますし、
「また優勝しなければ」となります。
また、優勝すれば保護者からだけでなく、
他のチームのスタッフからも称賛の声を頂きます。
それは、スタッフとしては、二重の喜びとなります。
ただ、これらの事が原因で、
感情が少しでも悪い方向に傾くと、
勝利至上主義へ一直線になってしまうのだと思います。
ちなみに悪い方向の感情とは、
「勝利への今まで以上のこだわり」や、
「自分がやる事は全て正しい」等です。
では、悪い「勝利至上主義」への傾倒を防ぐためには、
どうすれば良いか?
私は、答えは実はシンプルだと思っています。
それは、
「学童野球はあくまでも教育の一環という事を念頭においた、
チームの方針を決めて、チーム内外に表明しておく事。」と、
「それに合わせたルールを決めておく事」だと思います。
それが無いチームは、今からでも遅く無いので、
スタッフ間で徹底して話し合い、決めておく事を強くお薦めします。
これらが決まっていないが為に、
選手への指導方法や、起用方法もなく、
感覚的なものとなってしまい、
スタッフ間でも意見が出し辛くなり、
行き過ぎた指導や起用があっても止められなくなってしまいます。
予めこれらを決めておけば、後はそこから外れない様に、
チームを運営するだけです。
ルールが決まっていれば、スタッフ間でも
意見が伝えやすくなりますし、
注意をする事も可能になる筈です。
もし、それでもチーム内で、それが守られていなければ、
スタッフ・保護者を加えて協議の場を設けて、
改めて解決策を練ったり、チームの建て直しも可能になると思います。
そこでルールを捻じ曲げ独裁的な行いをする様な、ス
タッフであれば、残念ながらそのスタッフは、
学童野球のスタッフをやるべきでは無いと思います。
これらの問題は学童野球でよくフォーカスされますが、
どの競技でも同じことだと思います。
あくまでも「教育の一環」であり、「主役は子ども」です。
「勝利(優勝)」に取り憑かれない指導者の方が、
1人でも多く増える事を願うと共に、
自分自身も取り憑かれない様に
常に自分を客観視しながらコーチ業に取り組んで参ります。