お手伝いとお小遣い

昨日のブログにて、息子との2人暮らしが始まる際に、

「家のお手伝いをしてほしい」というお願いをした事を書きました。

今回はそれについての詳細を書いて参ります。

もくじ

①経緯

②目的と手段

③結果と、その効果

目次

①経緯

まず、お手伝いをしてほしいといった経緯についてですが、これには訳があります。

以前からお手伝いをしてはいたのですが、それはお願いした時だけになっていました。

というのも、元妻は息子に対しても求めるハードルが高く、

求めるレベルに達するまでの我慢が出来ず、最終的に自分がやってしまっていました。

また、それに加え教える事も苦手でした。

結果、息子が1人で出来るお手伝いは、ほぼゼロに近い状態でした。

さすがにそんな状態は良くないのですが、単身赴任中で何も言えないし、

何も教えられない状態だったので、「なんとかしたいけどな~」と考えるだけになっていました。

そこに、不幸中の幸いなのか、離婚に伴い、1から教えるチャンスが出来たのでした。

遅かれ早かれ、息子は私の元を離れ1人で生活しなければなりません。

もし、息子が自分の希望通り野球の強豪校に進学できれば、

2年半後には、私の元を離れ寮生活となります。

そういった事も考え、出来る限り息子が出来そうな事は、やらせる様に考えました。

②目的と手段

息子には、①である様に

「1人になった時に自分でもなんでも出来る様になる為」という事と、

「私も1人では全部するのはしんどいので、私を助けると言う意味でも手伝いをしてほしい」

という事を伝えました。

ここでのキーポイントは、「私を助けてほしい」と伝える事です。

ここで初めて「対価」として「お小遣い」が出てきます

更に、「私を助けてほしい」というキーワードから、

「お手伝い」・「お小遣い」に、「経済の仕組み」を繋ぎ合わせて、

「自分で稼ぐ」事の勉強にも繋がる様に伝えました。

単純に○○をやったから○○円では、お金の価値は分かりません。

いろんなお手伝いに単価をつけ、

そこに「私が助かる」+「息子の働きが誰かの役に立つ」という理由付けを加える事で、

擬似的な経済の仕組みを考えられる様にしました。

お手伝い=仕事(実務)

お小遣い=給料

助けになる事・役に立つ事=仕事(事業・創業のヒントに繋がる)

といった形です。

私自身、この年齢になり、転職を経験し、株の勉強を始め、色々な経験を経て、

ようやくこの辺りの事が理解できましたが、本来学校教育で受けるべきだし、

もっと早くに知りたかったというのが本音です。

なので、息子には少しでも早いうちから、マネーリテラシーを身に着けてほしかったので、

お手伝いもこういった形をとりました。

また、息子が実際に行った行動が、より分かる様にするために、

息子のお手伝いの内容は、面倒臭いですが毎回記録し、

その記録と共にお給料という形でお小遣いを渡すようにしました。

ただ、これも段階を踏まえており、最初は言われなければやりませんので、

まずは自発的に動けるようにする為に、

自分の行動レベルで単価に変化が出る様に設定しました。

・私に何も言われず自発的に出来れば、単価×1.2倍
・私に言われてから出来た場合は、単価通り

それでも、自発的に動ける様になるまでは数ヶ月掛かりました。

まぁ、小学生であればそれくらい掛かっても良いかなと思います。

大人でも職場には言われなきゃ動けない人がいた事を考えれば上出来だと思います。

そして、ほぼ自発的に動ける様になったら、

今度はクオリティーを求める様に変更を掛けます。

このクオリティーの確認は、私の独断と偏見ですが、容赦なくつけていきます。

ここでは、単価が下がる評価まで設定しました。

・A評価:単価×1.2倍
・B評価:単価×1.0倍
・C評価:単価×0.8倍

ここまでやると、いざ1ヶ月経った時に雑にやればやる程、

自分はお手伝いをしたのに貰えるお小遣いが減るのに気付きます。

そうすれば、減らされないように自分で考え工夫してやるようになっていきます。

ちなみに、お手伝いの内容と、単価については、各家庭それぞれで良いと思います。

私の場合は、下記の通りにしました。

・洗濯物を干す・畳む:10円(※我が家は選択は1日に1回の為、量に関係なく畳む・干す毎)
・ゴミ出し     :50円
・食事手伝い    :20円
・風呂掃除     :20円
・玄関掃除     :20円

私がやりたくない+面倒だと感じるものの単価を上げております。
(※ここもきちんと単価が高い理由を説明しております。)

私が記録用に付けていた表がこちら。

③結果とその効果

この取り組みも、丸1年が経過しました。

今では、ルーティンワークとして、ほぼ完璧にお手伝いの項目はやってくれます。

また、欲しい物がある時にも金額を見て、

欲しい欲求度と、単価が釣り合っていない時には、

「買わない」という選択が出来る様になり、無駄遣いをする事がほぼ無くなりました。

特に、物の単価についてはよく考える様になってきており、

価格設定に関する質問をよくしてくる様になりました。

その瞬間は本当に大事な春歌で、分かる限りで1~10まで全部説明します。
(ここも面倒臭がっていはいけないポイントです。)

現状では本当に狙い通りです。

私も助かるし、息子はお金についての知識と、意識の高さが身につくという

まさにWin-Winの関係です。

ですが、やり始めは本当にしんどいです。

私も途中で挫折しかけましたが、その分得られる効果は高いと思います。

年齢は出来る事に合わせてせっていすれば、いくつからでも良いと思います。
(個人的には早ければ早い方が身につきやすいと思います。)

お子様がいらっしゃる方は、是非、試してみてほしいと思います。

ではでは。

また次回m(_ _)m

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