私がコーチを務めさせて頂いているチームでは、
ここ数ヶ月で一気に、4年生以下の子どもが5名も入部してくれました。
非常にありがたい事です。
ソフトボールを経験していた子もいれば、
ホークスの野球教室に通っていた子、
お父さんとキャッチボールしたことはあるが野球未経験な子と、
学年も野球に触れてきた時間も様々な子ども達です。
そんな子ども達がいる中で、練習試合があります。
1日に1試合だろうが、2試合だろうが、
基本的には、全員出場且つ1打席は打席に立たせてあげたい。
でも、今までずっとやってきた子どもたちが不公平感を抱かない様にもする。
オーダーを組むだけでも本当に色々と考える事があります。
そして、1番の問題は、野球未経験者の子どもに何処を守ってもらうか。
ここには、頭を悩ませる監督コーチが多いと思います。
普通は、あまり打球が飛んでこない場所、
レフトや、ライトを守ってもらう事が多いのではないでしょうか。
センターがしっかりとカバーしていれば、
大きく試合に影響する事は無いと考えます。
しかし、ここで1つ考えてほしいのは、
果たしてそれで野球を経験していると言えるのでしょうか?
相手チームや、自チームの投手の能力によっても変わりますが、
1イニングだけ外野のポジションについて、
打球が飛んで来ない事なんてザラにあります。
それでは、野球の楽しさも難しさも経験する事は出来ないと思います。
また、野球を始めたばかりの子どもは、カバーリング等も分かりませんし、
外野に上がったフライを捕る事もかなりハードルが高くなります。
これでは、野球を経験したとはなかなか言えないと思います。
それなら、ドコのポジションを守ってもらうのが良いのか。
これは学童野球に限った話にはなりますが、
私は『セカンド』を守ってもらうのが1番良いと思います。
セカンドというポジションは、野球で最も重要視されるポジションの1つです。
そこを『始めたばかりの子どもに守らせるのはいかがなものか?』
という意見もあると思います。
しかし、始めたばかりの子どもにまず経験してほしいのは、
実際の試合でボールに触れるという事です。
先程も書きましたが、外野では守備機会ゼロなんてざらです。
ボールに触れずに試合が終わってしまえば、
楽しさも経験できなければ、今後の自分の課題も見つけられません。
それならば、少しでもボールに触れる可能性の高いポジションが良いのではと思います。
そして、他のポジションからの最大限カバーがきき、
投げる距離も短くてすむポジションが、セカンドになります。
学童野球においては、ライトゴロが沢山あります。
セカンドがたとえ捕れなくても、ライトがカバー出来る。
ランナーが盗塁すれば、ショートが入れば良い。
ゲッツーは、上手い子ども達が揃っていたとしても、
なかなか取れるものでも無いので最初から捨てる。
怖くて捕れない、どう動けば分からない等あるかも知れませんが、
予め『捕れなくても良いからボールを追いかける』と、
伝えておけば少なくとも外野を守らせるよりは野球を体験出来る筈です。
そこで、出来ない経験をする事で課題が見つかり、
何が出来るようになれば良いかが分かり、練習にも明確な目的が出来る様になります。
とはいえ、あくまでも案の一つです。
試す、試さないは、監督、コーチがお決めになる事ですし、
チームによっては方針に合わない場合もあるかと思います。
ただ、ほとんどのチームでは外野を守らせる事が多いかと思いますので、
一つの案としてご提案させて頂きました。
『こういう案も有りか!』と、ご賛同いただける方は、
一度ぜひお試し頂ければと思います。
ではでは。
また次回m(_ _)m