学生野球では、投手の酷使についてクローズアップされがちですが、
投手と同じくらい、いや私の認識では投手以上に大変なポジションが、
捕手だと思っております。
投手とほぼ同じ数だけボールを投げ、
立ったり座ったりを繰り返し、
暴投が来れば体を張ってボールを止め、
内野へゴロが飛べば、ほぼ毎回一塁の後ろまでカバーに走る。
そして、それらはどんなに暑い日だろうが、雨が降っている日だろうが、
レガースやプロテクターを装備した状態で行います。
更には、守備時の司令塔として、
毎回、守備陣への守備位置の確認と、指示の声出し、
打者、相手チームの作戦に備えて思考はフル回転。
そんな大変なポジションが捕手です。
これだけ聞くと、非常に重労働なポジションですが、
その分やり甲斐はかなりありますし、
人によっては本当に大好きでハマってしまう可能性のある
魅力的なポジションでもあります。
さて、そんな捕手というポジションですが、
学童野球においても、非常に重要なポジションです。
特に学童野球では、盗塁が非常に有効な作戦である為、
肩の強い子どもが優先的に任せられ、一任される事が多いのではないでしょうか?
個人的な見解となりますが、学童野球においては、
捕手1人は絶対に反対です。
というのも、学童野球においては、色々な大会の日程上、
勝ち進むと当たり前のようにダブルヘッダーが組まれます。
しかも、ゴールデンウィークや、夏休み期間中の大会となると、
それが連日となることも多々あります。
上記であげたような重労働を、
炎天下の中で小学生が1日に2試合やる事が出てきます。
出来る子ども達はいるでしょうが、負担をかんがえれば、
1日1試合という規制をかけるべきではないでしょうか。
勝つという目的のために、子どもの故障も厭わないというのはいかがなものでしょうか。
もちろん、それでも構わないというチームやご家庭もあるでしょう。
ただ、子ども達の野球人生は始まったばかりです。
学童野球の大会で酷使し、
その後の子ども達の野球人生に影響を及ぼして、
良い事など何一つないと思っております。
もちろん、試合を任せられる捕手へ育てるのは大変です。
大変ですがチームを任されるスタッフは、
それをするのもスタッフの仕事ではないでしょうか。
これから、気温もぐんぐん上がっていき、
本格的な野球シーズンとなります。
『捕手はしんどいから嫌だ』とか、
『捕手で酷使されすぎて故障した』という話が少しでも減ってくれればと思います。
ではでは。
また次回m(_ _)m